人気ブログランキング | 話題のタグを見る

坂の町に響く蹄の音 ~対州馬荷運び再現プロジェクト~

 長崎は坂の町。山の斜面を切り拓いて出来た土地に家が建てられ、細い路地が入りくんで車が入れない場所もあります。この町で家を建てたり道路を作るときに、資材の運搬で活躍したのが日本の在来馬である「対州馬」。長崎の坂道で1990年頃までよく見られたという対州馬による荷運びが再現されました。

坂の町に響く蹄の音 ~対州馬荷運び再現プロジェクト~_f0207669_1324488.jpg

 
 荷運びをしてくれたのは、大村市にあるWARANAYA cafe の看板娘「里子」。(以前も紹介しましたね!http://tsjfuk.exblog.jp/16332504/)里子はもうすぐ24歳。人間でいうとかなりご高齢なんですが、スタート地点の若宮稲荷神社一の鳥居から境内までつづく約180の階段を登り、さらに亀山社中跡など観光スポットを経て、風頭公園の龍馬像まで続く坂道を元気に颯爽と駆け抜けました。日頃の運動不足がたたり、里子について行くのがやっとの私とは「馬力」が違います!

坂の町に響く蹄の音 ~対州馬荷運び再現プロジェクト~_f0207669_13275674.jpg


坂の町に響く蹄の音 ~対州馬荷運び再現プロジェクト~_f0207669_13281730.jpg


 性格が温厚で粗食に耐え力持ち。農耕や荷物運搬など人間の良きパートナーとして活躍してきた対州馬も生存数は現在30頭足らず。絶滅が心配されています。今回のプロジェクトは、対州馬について多くの人に知ってもらおうと長崎対州馬応援団(代表江島達也さん)が企画したもの。人なつっこい里子は子どもや観光客にも大人気。またご近所にすむ人たちからは「昔は対州馬が荷物運びをする光景を良く見ました」と懐かしむ声が聞かれました。

〇今回の仕掛け人の一人、江島達也さんはイラストレーター。懐かしい長崎の風景を描いた「僕の子ども絵日記 ながさきの四季」には対馬の石屋根や和多都美神社も登場します。
 僕の子ども絵日記 ながさきの四季 (長崎新聞社 定価1,143円+税)
 アトリエはやぶさ http://www.hayabusa-studio.com/index.html

〇里子のオーナー 霜川さんが大村で開いているWARANAYA cafe ここに行くと里子に会えます。
 WARANAYA cafe   長崎県大村市東大村1丁目1880-72 http://r.goope.jp/waranaya

〇対馬市上県町の目保呂ダム馬事公園で対州馬トレーナーとして活躍する篠原由美恵さんのブログです。 http://pandaringo.exblog.jp/

目保呂ダム馬事公園ご利用案内。500円から体験乗馬が出来ます。
  http://www.sea.tcctv.ne.jp/fun-boo/TsushimaNativeHorse.html
by tsushimafukuoka | 2012-03-14 13:33 | あう