2010年 08月 31日
ついに「東京スカイツリー」に抜かれる、対馬の「オメガ塔」。
「オメガ塔」。その高さはなんと455メートル!上対馬町の舟志(しゅうし)湾に突き出た半島の突端にあり「東洋一の電波塔」と言われていました。残念ながら解体されましたが、まだ現在かろうじて国内で最高記録の建造物です。
「オメガ塔」は、10Kwのオメガ電波(超長波VLF)を発信し、航行する船に現在位置を知らせる施設で、1975年に海上保安庁が設置。世界中で8局、アメリカ・ノルウェー・オーストラリア・アルゼンチンなどに置かれ、アジアでは対馬ただ1か所のみ。
人工衛星を使ったGPS(全地球航空測位システム)の普及でその役目は終わり1998年に解体。対馬住民にとっては遠い所からも見える目印として親しまれていた塔でもあり、その跡地は翌年「オメガ局跡地公園」として整備されました。高さ約10メートルの鉄塔基部や直径約3メートルの鋼管、塔と地上を結ぶワイヤをつないでいた碍子(がいし)がモニュメントとして展示されていて、当時の塔の巨大さを思わせます。
東京タワーは高さ333メートル。2011年12月に完成予定の「東京スカイツリー」は完成時は634メートル。現在は438メートルですが、まもなく「オメガ塔」の記録を抜きます。
「オメガ塔」については8月25日長崎新聞に掲載され、今日はテレビでも紹介されました。日本中の関心を集めながら建設中の「東京スカイツリー」をきっかけに、対馬の「オメガ塔」にも注目が集まっています。

by tsushimafukuoka
| 2010-08-31 16:12
| しる